人を支える社風とは？育休取得から復職までの取り組み
PROFILE
インタビューメンバー
T.Y.（写真左）
業務本部 SCM部 部長
O.T.（写真左）
営業本部 営業購買部 部長
E.C.（写真右）
業務本部 SCM部
H.Y. インタビュアー
育休取得の壁 ～残されたメンバーへの申し訳なさ～
%E5%86%99%E7%9C%9F.png)
H.Y.：みなさんの育休期間はどれくらいでしたか？
%E5%86%99%E7%9C%9F.png)
E.C.：1年半ほど取っていました。
%E5%86%99%E7%9C%9F.png)
O.T.：第一子の時は二週間しか取れず、もう少し家庭で色々やりたかったという気持ちがあったので、第二子の時
は家族と会社と相談しながら4ヶ月取りました。
%E5%86%99%E7%9C%9F.png)
T.Y.：私は第一子の時には取らず、第二子の時は年末に2日間、形だけ取ったという感じです。
H.Y.：他のお二人の話をお聞きになって、育休を取得したかったと思いましたか？
T.Y.：取りたかったですね。ですが当時は本社に来たばかりで、立場的にも取れる状況ではありませんでした。あとは私自身昭和の考えで、育休取得は女性だけのものだと思っていました。ただ、第二子のタイミングで男性の育休の話もあり、2日間取得をした経緯があります。今も上司という立場からすると、取らせてあげたいという気持ちと「あ、取っちゃう」という両方の気持ちがあって、かなり葛藤はあります。
H.Y.：そうだったのですね。
E.C.さんの場合、育休や産休を取る時の気持ちはどんな感じでしたか？
E.C.：第一子の時は周りの方々へ申し訳ない気持ちが大きくて、言い辛かったです。
H.Y.：それはどういう気持ちから言い辛かったのですか？
E.C.：当時所属していた部署の業務内容は主にアシスタント業務でしたが、限られた人数でやっている上、私はお客様を担当していました。その仕事を他の方にお願いすると、残った方が大変な思いをしてしまうことは目に見えていたので、申し訳ないという思いでした。
H.Y.：第二子の時はどうだったのですか？
E.C.：当時の上司が仕事を引き受けて下さったので、第一子の時より気持ちが楽でした。
そうは言っても絶対大変だと思うんですけど、私も子供を育てたいっていう思いがあるので、割り切るしかない感じがしました。
H.Y.：O.T.さんが育休をとる時は、どのような気持ちでしたか？
O.T.：育休取得期間と繁忙期が重なってしまい、大事な局面で業務から外れることになってしまいメンバーに迷惑をかけて申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。しかし、「家族と過ごす時間」はかけがえのない瞬間ですので、割り切って過ごしていました。
今思うと現実は自分が思うより、社内の人から反対される声はなかったです。そういう職場だからこそ、復職したらその分仕事を頑張ろうという気持ちになりました。実際に今は頑張って働いています。
松吉の新たな取り組み ～業務シェアで作る互いに支え合う環境～
H.Y.：マネージャー目線で見た育休はどういう印象ですか？
T.Y.：私が所属している部署では、育休から復帰してきた人が多く、ここ2年ぐらい女性しか部下がいない状況で
ずっとやってきているので、結構腹を括ってますね。最悪の場合、一気に育休取得者が現れるのも覚悟していま
した。
100%達成はできないですけど、業務において専属担当をなるべく作らないようにしています。少数精鋭の会社な
ので、去年は担当をつけずに情報共有でなんとか回せるように挑戦しました。お客様情報の台帳を部門全員で作
って共有することで、いきなり欠員が出ても、なんとか繋ぎ止められる体制を整えました。
H.Y.：増員はせずに、その時にいるメンバーでカバーしているということですか？
T.Y.：そうですね。それでも産休や育休であれば、1年から1年半はメンバーが抜けるため増員するときもあります。
現在は育休からの復職者は、「在庫・納期管理グループ」という部門に配属されることが多いです。突発的に仕事を休むことに対して申し訳ないという思いももちろんあります。しかし、小さなお子さんを持つ同じ立場の人が多いので、お互いが助け合って業務を行っています。働きやすい環境だと思います。
E.C.：実際に職場復帰してから、今の部署はすごく働きやすいです。
T.Y.：育休を取得してブランクのある方でも働きやすい環境づくりのために、今の部署を立ち上げたので、そう言ってもらえると嬉しいです。
O.T.：私は、現在お二人とは違う部署で仕事をしており、復帰後はそれまでと違う部署で業務を行っています。
育休前に在籍していた部署では、育休中に新たなプロジェクトが始まってしまい、メンバーから遅れをとってし
まうことが育休前から予測ができ、どうしようか戸惑っていたところがありました。しかし、当時の上司が状況
を見て、私が復帰しやすいポジションを用意してくれました。任されるポジションが明確だったが故に、遅れを
取らないよう一生懸命仕事をしていました。任されるポジションがあることは非常にありがたかったです。
H.Y.：個人毎の状況に合わせて、育休からの復帰の対応は様々あるのですね。
育休から復帰される方がいると「帰ってきてくれたか」という気持ちもある一方で、早朝の欠勤連絡など不安定な部分も多いかと思います。育休復帰の方々をご覧になって、T.Y.さんは何か取り組みたいことや工夫したいことはありますか？
T.Y.：現在、管理シートというものを活用してます。ノルマはあるのですが、みんなで1つの目標を掲げて、管理シートを確認したらできるという形にしています。
それにあたって、台帳作成もみんなで行っています。職場復帰した時に、以前と同じように仕事ができるよう、今後もカスタマイズ、アップデートしていきたいです。
H.Y.：実際にみんなで対応するようになってから、過去と比較してみて、何か違いは感じられますか？
T.Y.：担当が必要な時もありますが、情報共有をすることで助け合いもできるため、そこの使い分けだけですね。「今日はあなたがこれをするから、あなたはこれ」「この業務は担当をつけるけど、この業務はみんなでシェアする」というように、全部が担当でも、シェアする訳でもなく、今は織り交ぜているというイメージです。現在、E.T.さんがやっている業務も、納期はみんなで管理し、目標もシェアするけれど、本社に来たFAXをさばくのはE.T.さんというように、業務内容によっては担当制にしています。全体でシェアしたいことはみんなで耳を傾け、100%聞き切るようにしているので、仕事が回っています。
H.Y.：ありがとうございます。E.C.さんは、5月から現在の部署に復帰されて「今が一番働きやすい」とおっしゃっていましたが、何がそんなに良いのでしょうか？
E.C.：管理シートを活用することで、誰がどこにいてもチームの仕事を共有し、同じ仕事をできる点です。それが、みんなでやり遂げるというやりがいに繋がっています。単純作業も多いですけど、休んだ時にお互いカバーし合える環境はとても良いと思います。また、同じ部署で名古屋にいる同僚が同じタイミングで配属されたということも心強かったです。
お互いの立場が同じなので、相手が休んでも「あ、いいよ、休んで。」という気持ちになることができます。むしろ「ちゃんと治ってから来てね」という気持ちになることができて、その分、「今日は私がいつもより200倍頑張ろう」と思えます。
とにかく子供の体調は分からず、いつ迷惑をかけるかも分からないので、できる状態のときに「手を抜かない」、「やれるときにやろう」っていう思いで仕事をしています。
H.Y.：そう思えるようになったのは、所属している組織がそれだけのチームになったってことですよね。
E.C.：その通りですね。今までの松吉はそういうのなかったので、本当にそれはT.Y.さんのおかげだと思います。
松吉のこれからに求める人 ～共に頑張れる人～
H.Y.：これからの松吉に歓迎したい人を教えてください。
T.Y.：笑顔で会話ができる人がいいですね。
O.T.：私も会話ができる人がいいですね。やはりお客様と話す以前に、仲間同士の会話でも目を見て話せない人、
会話のキャッチボールができない人は難しいと思います。
E.C.：ママさんに来て欲しいです。ママさんでも働けるんだぞというのを伝えて、一緒に頑張りたいです。
松吉には、「人」が「人」を支える社風があります。
誰かが休んだときには、その分を補おうと全力で取り組む責任感や思いやりがあり、相互に助け合いながら感謝の気持ちを持って働ける環境です。
こうした環境で頑張りたい方は、ぜひお待ちしております。
